2009年8月6日木曜日

モリッツ シュティーフェル君


先日、「春のめざめ」を観に行った時、モリッツ君がとても気になる存在でした。
アタマはあまり良くないけれど、とても素直で純真でイイ子だし、どこか憎めない。
だけど、一生懸命努力したけれど、学校の先生達に認めてもらえず、「意図的に」退学させられてしまいます。ヒドイ話です・・・。
お父さんにも、「家族の面汚し」と言われ散々です。あんまりです。

彼は、一生懸命に頑張ったのに・・・。
お父さんにあんな言い方されたら誰だってヘコんでしまう。
結局、モリッツは、退学した後、自らの命を絶ってしまうことになりました。

もし、私がモリッツの側にいたら、
『そんなにヘコむな。努力したんだもの。
解ってないのは、周りの人達。君の心は綺麗だし濁ってませんよ。
「おかしな夢」の話も、こーゆう夢誰だって見るワよ。ちっともヘンじゃない。
モリッツ シュティーフェル君、君は落ちこぼれでもないし、異常でもない。
歩いている途中には石ころもあるし落とし穴もある。辛いことの方が多いけれど、
いいことだって必ずある。ヘコまないで、ガンバレっ!』
こんな風に、モリッツの背中をパァ~んと叩いていたかもしれない。

しかし、舞台の中での話とは言え、現代社会の中で実際に起きていることばかりなので、観ていて涙がでてきちゃいます。
モリッツが歌っていると時のハジけっぷりを観てると、尾崎豊さんをちょっと思い出しました。
彼も、「15の夜」という曲があったと思うけど、このミュージカルに出て来るキャラクター達と同じように、押さえ切れない葛藤を歌にして社会にぶつけていたことを思い出します。
そして尾崎さんも、風のように去っていってしまってます。
偶然なのか、春のめざめと、尾崎豊さん、よく似ています。

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