2009年7月31日金曜日

ハマのキャッツ

仕事帰りの電車の中で、四季の携帯サイトを見ていたら、11月に横浜で開幕するキャッツシアターの、 建設状況の写真と、開幕についての詳細がでていました。
開幕日も、11月11日(水)に決まったようです。
チケットの先行予約も来月の6日からとのこと。(この日は、ウィキッド東京公演の千秋楽)
ロングラン公演の先行予約名物、デンワもネットもパンクする「初日チケット争奪ビックバン」 (私は、参加しないけどね。)
東京五反田で、跳ね回った猫達が、今度は横浜みなとみらいを駆け回っちゃう。
また沢山のファンが、キャッツシアターへ足しげく通ってくることでしょうね。
遠征組として、私もその中の一人となることは間違いないかな・・・。でも地元の人たちほどは足を運べないから、そこそこに行こうと思ってます。
野球観戦と抱き合わせっていうのもイイかな。
ランチに中華を食べて、夜は横浜球場でナイター観戦。次の日にみなとみらいでキャッツ観劇。
こんなのもイイかもしれない。
でも、ハマのキャッツには、年内に一度お目にかからなくては。
 

2009年7月29日水曜日

今日は、ビアガーデン帰り。おやすみ前のひと時は・・・

今日は、仕事帰りに知人と3人で、チョイ飲みでビアガーデンへ行ってきました。
外は、相変わらずの梅雨空で、しゃきっとしない天気でしたが、屋根つき風よけのあるビアガーデンだったので、天気のわりに肌寒さを感じず丁度いい感じてビールが飲めました。
ちょっとばかり、ほろ酔い加減で自宅へもどり、軽くシャワーで汗を流し、これから寝る前のひと時を、先日買ったばかりのDVD、新国立劇場バレエ「白鳥の湖」でも観ながら、しばし過ごそうと思います。
新国立劇場といえば、国内随一のバレエカンパニーでもありますが、「コンタクト」のイエロードレスや最近では、「アンテルセン」のマダム・ドーロでも出演した、酒井はなさんの所属するカンパニーです。
はなさんのバレエはとても優雅で、手足のリーチを生かした美しいバレエで、とてもうっとりします。
以前、札幌でアマチュアバレエの公演があり、私の知り合いが出ているので、友人と観にいったことがありました。
小さな劇場で一日限りの公演でしたが、主催した地元のバレエ教室の先生と親しい仲であったはなさんがゲストダンサーとして出演され「ジゼル」の一場面を踊ったことがありました。
ほんと、一場面だけでしたが観ていて膝がふるえて、発するオーラに圧倒されそうでした。
それほど、すぐれた表現力と技術を持ち合わせた人なんだなと思いました。
今度、ほんもののバレエではなさんを観てみたいものです。

2009年7月28日火曜日

トロイ戦争は起こらないだろう

7月24日に「トロイ戦争は起こらないだろう」のDVDが発売になりました。
この作品は観れなかったので、DVDになってくれてほんとにありがたい。
歴史の話が好きな私にとって、興味をそそられる一本です。
ギリシャ神話も好きだし、アイーダが出てくるエジプト文明も大好き。
一人の女性をめぐって戦争を起こそうとするストーリーのようですが、話の概要を読んだだけで
かなり興味がわいてきます。

今日、早速 amazon.co.jpで買っちゃいました。
ちなみにアマゾンで買うと、定価3,990円が 3,004円OFF(986円、25%)で買えちゃいます。
ここのショッピングサイトを利用して四季関連のCDゃDVDを買うと定価よりも安く手に入るので、オトク。それに、四季のウェブショップよりも1~2ヶ月近く早くに発売予定日が分かります。

2009年7月26日日曜日

もうすぐ、7月も終わり

7月も、もう少しで終わりです。
このまま夏らしい夏が来ないまま終わっちゃうのだろうか。
大好物のビールを、仕事帰りにグイッとやりたいけれど、こうも毎日、うす曇りの梅雨空では・・・・。
ただ、8月以降は、楽しみが続きます。
いつもは、夏から秋口にかけては、四季を観に「遠征」はしません。理由は単純、夏の東京や大阪は暑すぎるし、秋は台風の時期だから。 それだけ。
今年はそんな不安をよそに、8月末には、春のめざめ、ライオンキング、ユタと不思議な仲間たち、そしてウィキッド。春のめざめは、ステージシートで稲葉ジャンプならぬ、モリッツジャンプを観に。
9月初旬は、春のめざめ、ウィキッドの千秋楽のセットと、その数日後に南十字星。
10月以降は、東京初お目見えのアイーダ、名古屋のオペラ座の怪人と続きます。
遊んでばかりのように、見えますが仕事はちゃんとやっています。平日は簡単に休めないので、ここに挙げた「遠征予定」は、全て週末の土日にかけています。
なるべく、週の真ん中に休むことはしないようにしています。やるべきことをやってから、じっくり楽しみたい。
“日々が辛く苦しくとも、後には必ず楽しみが待っている”
それを信じて。
よーし。これから、毎日お仕事カンバるぞっ!

2009年7月25日土曜日

また、雨・・・

また、今週末もドンヨリで、雨・・・。札幌は7月に入ってから、晴れの日が、6日間くらいしかないそうです。
畑のナリ物が育たなくて農家は大変だろう。
この夏は、まだオイシイビールを飲んでない。カーっと暑ければ、「しゃっこい」ビールをグイっと飲めるんだけど・・・。

注:「しゃっこい」は、北海道弁で、「冷たい」の意味

ミュージカル映画

私のミュージカル好きは四季だけでなく、ハリウッドの古いミュージカル映画も大好き。
ジーン・ケリーやフレッド・アステア、ジュディ・ガーランドやアン・ミラーといった、ミュージカルの草分的な存在の人たち。
ボブ・フォッシーも若い頃「キス・ミー・ケイト」て゛ダンサーとして出演してます。
とくに、「パリのアメリカ人」、「イースターパレード」、「踊らん哉」などがかなり気に入っています。
最近の作品では「シカゴ」、笑いがとまらなかった「プロデューサーズ」。
こんなところでしょうか・・・ おっと「オペラ座の怪人」も忘れちゃいけない。
今年の冬、四季のミュージカルでも大人気の「マンマ・ミーア!」の映画も公開になり話題になってました。
生の舞台とは違った面白さがあって、ミュージカル映画も私はけっこう好き。

「パリのアメリ人」と「踊らん哉」という映画では、ジョージ・ガーシュウインの音楽が使われていて、TVのCMでも使われている音楽が幾つか出てきます。
ガーシュウインと聞いて、「どっかで聞いたことがある」と思った方は・・・・・・・・。
そうです。四季のミュージカルにもある「クレイジー・フォー・ユー」の音楽、思い出しませんか?
同じ人です。クレイジー・フォー・ユーで使われている曲のうち幾つかは、パリのアメリカ人や踊らん哉でも使われていて、オモシロイ共通点でもあります。
四季のクレイジー・フォー・ユーも、観たくなってきちゃったな・・・。
そろそろ、上演してほしいです・・・・。

2009年7月22日水曜日

公演チラシ等の保存方法

IT家のママ、先日は本ブログを見ていただき、誠にありがとうございます。m(_ _)m
これからも、おヒマな時にのぞいてみて下さい。
 
さて、今回は劇団四季の公演チラシと四季カレンダーの有効活用方法についてお話いたします。 
四季の公演に行くと、入場のモギリの際や、劇場に置いてある公演チラシ、みんな貰ったらどうしているんだろう。
ほとんどのお客さんは、帰りに捨ててしまっているようです。ちょっともったいない気もするけど・・・。
私のように「地方」の人間にとっては、お土産にもなるし、何よりもその「地方」では手にすることができません。
ライオンキングや美女と野獣等、フレームに入れて飾れば、ちょっとしたお部屋のインテリアになります。
私は、東京などの公演を観に行った際には、必ずといっていいほど公演チラシを持って帰ります。
A4サイズなので、大きすぎず壁に飾っても丁度いいサイズです。
作品によっては、変わったデザインもあるので、集めても良し。
今、私の部屋にはウィキッドとマンマ・ミーア!の2つを飾っています。
日によって中身を入れ替えてたりもするので、仕事から帰ってきた時などにながめると、ほっとするし、「観劇意欲」をかきたてられて、今度は、いつ行こうかと予定を立てたくなります。
それから、毎年販売している四季のカレンダーも一年使い終わたあとも、もったいなくって捨てられません。
このカレンダーの再利用としては、真ん中を止めてあるホチキスを外してバラし、写真の部分を表にして、チラシ同様フレームに入れて飾っています。
そうすると、カレンダーは半永久的に使えちゃいます。
さらに、劇場で売ってる公演プログラムは、上の方をクリップで挟み、カベピンに引っ掛けてディスプレイすることもできます。
チラシやプログラムもこんなふうにして保存出来るんです。私の楽しみ方の一つです。

以上、公演チラシや使用済み四季カレンダー等の再利用と有効活用についてでした。

 

2009年7月19日日曜日

どんよりした、週末・・・

この週末は、7月らしからぬお天気。
ずーと雨である。カラリとした晴天が懐かしく感じるほど。
梅雨のようにどジメジメはしていないけど、ウスラ寒い。(昼間の気温が20℃以下じゃね~)
なんだろうこの天気、気分がメイッてしまいます・・・・。

こんな日は、撮り溜めてあるビデオ等を見るにかぎります。
もちろん四季ミュージカル。
!!今日みたいな、雨の日には、心が晴れ晴れとする「赤毛のアン」か「夢から醒めた夢」あたりがいいかな?
そうそう、先月買った「マンマ・ミーア!(映画版)」のDVDもある。
とりあえず夢醒めにしよう。(今回の、東京公演も観たかったけど・・・。)
暫く、東京方面へは行かないので自宅で寝転びながらゆっくり観よう。
 


2009年7月17日金曜日

ミュージカル南十字星

先日、「李香蘭」、「異国の丘」の二作品を続けて観劇しました。
どちらも、良質な舞台で、戦争の悲劇だけではなく、その時代の社会通念まで見ることができ、戦後生まれの私にとっては、学校では勉強しきれなかった歴史を学ぶことができるような気がします。
そして、もう一つ忘れてはならない『昭和三部作』があります。
インドネシアを舞台に、戦犯を描いた「南十字星」。
インドネシアの人々と私たちの共通点は、お米と水に恩恵を受けているということ。
日本の米文化のルーツは、東南アジアに原点があります。
それから、民族色も強く描かれているようにも感じます。
このストーリーの中で主人公の一人リナが「ジョヨボヨ伝説」について話す場面がありますが、ほんとに不思議な話です。

ジョヨボヨ伝説」←ここをクリックしてみてください。伝説の概要と当時のインドネシア情勢について、簡単に書かれているものを見つけました。
  
このお話のベースとなっている戦犯については、個人的にも疑問があります。
裁判と言っている割には、一方的すぎる気がします。
当時、BC級戦犯と言われた人たちの現況をどれだけ調べて処罰したのかちょっと疑問です。
彼らの中には、今で言うサラリーマンや農業専従者、教員など普通の人たち「民間人」が沢山いたらしい。
9月に南十字星の上演がありますが、必ず行こうと思います。 
彼らがどんな思いで、戦地へ赴き、散っていったのかきちんと勉強しなくては。
 

2009年7月13日月曜日

『出会い』 それは、エンジェル・オブ・ミュージックと共にやってきた。

今日、仕事を終え家へ帰ると、1週間ほど前に先行予約をした「オペラ座の怪人」(名古屋公演)のチケットが届いていました。
行くのは、まだまだ先(11月)ですが、東京の四季劇場「海」での公演以来、大阪、名古屋と追い続けています。
嘗て、札幌でロングラン公演があり、ファントムの不思議な魅力にとりつかれ、何度も劇場に足を運びました。
このころ、一時の出来事だと思っていたことが、その後、偶然の再会が何度かあり、お友達付き合いをするようになったご一家のお話をします。
当時、札幌でオペラ座のロングラン公演中、ちょうど「コーラスライン」の北海道公演もあり、札幌の隣町、江別市での公演に行ったときのこと・・・。
江別の市民会館へ向かって歩いていていたところ、後ろから「すみません、江別市民会館てこの道でいいんでしょうか?」と声をかけてきた親子連れ(若くてカワイイおかあさんと、ほんとにカワイイ女の子)に出会い「ワタシも同じ所へ行くので、一緒にいきますか?」と、わずかな時間ではありましたが、四季の俳優さんやオペラ座の怪人のことなどを話しながら市民会館まで歩いていきました。
公演が終わり、帰りの電車の中でも「あっ、先ほどは・・・。」と小さな偶然がありました。
その後、しばらくして今度はオペラ座の怪人を観にいった時、私のすぐ側の座席に、あの時のおかあさんと子供(さらに、ご主人様やおじいちゃまとおばあちゃまも一緒だったと記憶しています。)が座っていて、「あの、先日は・・・。」とこちらから声をかけると、「あらっ、この前の?偶然ねー。」お互いに驚いてしまいました。
それからというもの、偶然の出会いがその後も何回かあり、「また、会いましたネ。」、「今日、何回目?」、「今度、いつ来るの?」などとすっかり仲良くなり、今では、年賀状のやり取りまで。
つい先日も、ウエストサイドストーリーの公演があった際にもご一家にお会いしました。
エンジェル・オブ・ミュージックは、人と人との繋がりも呼び込む。
私にとっては、思い出深いミュージカルです。

 (彼氏には、未だ出会えてないが・・・・・・・・・・・・・・・。うっ"" )
 

2009年7月12日日曜日

仕事も、四季に囲まれて

今回は、私の仕事場のデスクまわりについて、ちょっとだけお話します。
とにかく、殺伐としていてゴチャゴチャで整理整頓はされていません。ほんとに汚い机周り。
書類を出して仕事を始めると、もっとスゴイことに・・・・。
どこに、何を置いたかわからなくなって、よく探します。
普段から、キチンとしておけばいいんですが・・・。
仕事は、いちおう頑張って毎日こなしています。
ただ、この2・3年は、ストレスがうっ積しており、ヒジョーにキレそうな毎日を送っていました。
それもこれも、ヒゲ面の上司のおかげで、まるで、「春のめざめ」のモリッツのごとく「ブチ切れそう!」
日々をおくっていました。
そんな、毎日を助けてくれたのが、私の机の上やデスクマットに挟めてある、四季関連のポストカードや、ミュージカルを観に行って買ってきた様々なグッズ達。アイータ゛のクリアファイルや、キャッツのマウスパッド。
ポストイット(付箋)は、オペラ座の怪人、パソコンの壁紙やスクリーンセイバーはマンマ・ミーア!だったり、ライオンキングだったり。
これらのおかげで、仕事中だいぶイライラを解消できました。
これでも、すっきりしない時は、東京や大阪、名古屋など四季ミュージカルを観に出かけ、溜まりまくった疲れとストレスを一気にはき出しに行っていました。
浅利さんは、「観るのは天国、稽古は地獄」とおっしゃっていますが、私たちにも「天国と地獄」しっかりあります。
確かに、現実のお仕事は、深夜残業があったり(キライな上司の顔も見なくちゃならないし!)、忙しすぎて、昼ごはん抜きで夜までぶっ通しだったり、いろんなことがあるけれど、それを我慢して、我慢して、有給休暇をとり、四季劇場へと足を運ぶ。
「地獄の向こうには、天国がある」から、イヤなことも我慢できます。
机の上のごちゃごちゃした書類をよけるとそこには、ウィキッドのホストカード(四季のウェブショップを利用した時にオマケで付いていた。)
仕事も四季に囲まれて、少々苦しい仕事も乗り越えられています。

 今年の3月、「ヒゲ面の上司」は、めでたく定年退職をされ、私以外の同僚達も、今はのびのびと仕事をしています。
 
 

2009年7月11日土曜日

お帰り、アンデルセン 




今年の春、もう日本での上演はないと思っていた「アンデルセン」が、帰ってきてくれました。
とても、暖かくて心がホッこりとするミュージカル。

このミュージカル、四季のレパートリーの中でも意外に古く、昭和58年(1983年かな?)に「アンデルセン物語」として上演され、その後「ハンス」とタイトルを変え、現在は「アンデルセン」と、時代が変わるごとに、タイトルが変わってきています。
その、心温まる「アンデルセン」が、全国をまわってくれるようです。
私の住む街、札幌にも6年ぶりにやって来ます。
[写真:左1987年全国公演(札幌5/25) / 右2009年4/7~5/30 東京 四季劇場・秋、それぞれパンプレットの表紙]
北海道での「アンテルセン」の上演は1987年の「ハンス(市村正親)」、JRシアターがあった頃1994年~95年(石丸幹二)にかけて、そして6年前(味方隆司)、過去3回ほど上演されています。
バレエが好きな人にも楽しめる作品でしょう きっと。
この物語に出で来るマタ゜ム・ドーロという人、綺麗でエレガント、しなやかで、品があって・・・女性として申し分のないキャラクター、「ワタシも、女性なのにどーしてこうも違うんでショ・・・・。」
ちょっと、嫉妬してシマイマス。
私が、以前に観たドーロ役の中で忘れられない人がいます。
八重沢真美さんという方ですが、東京シティバレエ団(たしか、そーだったと思います。)出身のバレエダンサーで、今では海外のバレエ団に所していたとか、国内の有名なバレエ団にいたとか、実戦経験豊富なダンサーは、たくさん四季に入ってきています。
真美さんが四季へ入ってきたころは、今ほど経験のある人はほとんどいなかったため、真美さんの存在はとても貴重でした。当時としてはかなりのレベルであったと思います。
とにかく、舞台上に出できた瞬間、綺麗で、ほんとエレガントで・・・。当時の映像が今もアタマの中にくっきりと残っています。(最近の真美さんは、同じマダムが付く役、マダム・モリブルという、チョット怖~い先生役をやっていらっしゃいます。ても、あのエレガントさは、今も健在。)

今年、東京で上演された「アンデルセン」では、現役のバレエダンサーで、新国立劇場出身の酒井はなさんが、キャスティングされていました。
全国公演にもメンバーとして入ってくれていればと思いますが、ムリかな。
はなさんのバレエは、何度か観た事がありますが、手足のリーチを生かした優雅な踊りには、釘付けになります。発するオーラに、酔いそうになります。

美しいバレエと、ハンスのやさしい心にふれるその日を楽しみに待ちたいと思います。
もっと、アンデルセンを知りたい人は、

2009年7月8日水曜日

「アイーダ」~アムネリスの横顔~




 この秋、東京に「アイーダ」がやってきます。
四季の舞台の中で一番古い時代を背景に描かれるラブストーリーです。

今日は、このミュージカルに登場する一人の人物についてお話します。(私の独断と偏見で)
それは、アムネリス。

王女アムネリスは、さしずめ「エジプトのパリス ヒルトン」と言ったら良いでしょう。おしゃれに関しては彼女の右に出る者はいない。何せ『おしゃれは私の切り札』と言い切ってしまうくらい。
人にちやほやされることが生きがいのようで、少々おき楽な性格。
奴隷としてヌビアから連れてこられたアイーダが、王女であることを隠し、アムネリスの侍女として側に使えることになるが、婚約者のラダメスとのことを話すアムネリスにいつも優しく、暖かく接してくれるアイーダ。いつしか二人の間に友情と信頼関係が生まれてきます。
しかし、そんなアイーダとラダメスが親密になり、徐々に自分から遠ざかって行くにつれ疑心暗鬼に・・・・。
せっかく信頼し合えるようになって来たアイーダとアムネリス、愛していると信じていたはずのラダメスの心がどんどんアムネリスから離れて行く・・・・。
「どうしたらいいの」
そして物語の後半、エジプトを裏切ってしまったラダメスと恋敵ではあるが共に信頼し合えたアイーダに対し、最後の決断を下す場面では、それまでの印象が一変し、悲しみを押し殺し強い意志とプライドをもって、最後通告をする。
観ていて、ぐっと来てしまうシーンです。
 ファラオの娘として王女として「イシスの名にかけて」・・・。
最後の最後に才色兼備さを見ることができます。

もう一人、メレブというラダメスの召使が出てきますが、彼もアイーダ同様ヌビアから連れて来られた奴隷の一人。寛容なラダメスのおかげで王宮内で奴隷としては不自由なく生活をしていますが、自分の両親がエジプト人に殺されており、いつか仇をうってやろうと言う気持ちを心の中に抱いています。そのエジプト人であるラダメスとヌビアの王女アイーダの関係が深くなっていくにつれ、双方の板ばさみになって行くあたりも隠れた見所。

エジプトの歴史にもちょっと触れてみたくなるかも。

2009年7月6日月曜日

SPRING AWAKENING~春のめざめ~


6月13日(土)、最新作「春のめざめ」を観てきました。
デリケートな世代を題材にしているだけに、開幕前から大きな期待をしていました。
舞台を観る前にCDを買い、フランク ヴェデキントさんの原作も読み、予備知識をしっかり頭に叩き込んで事前準備は万端でした。
まず、舞台の感想を述べる前に、CDを聞いた感想と原作についてしゃべります。
音楽については、ほしんどロックなので、聞いていてもミュージカルの曲を聴いている感じはしません。ロック音楽として聞いてもなんら違和感がありません。
ロックといっても、どこかアコースティックな曲だったり、フォークソング系だったり、聴きやすい音楽です。
また、原作については、本の中身が「戯曲」なので、台本みたいに書かれています。最後の解説文まで一気に読めちゃいました。
しかし、読み進むうち、胸が痛くなるほどの襲撃的な事件や、まさかベンドラまでが・・・。
あまりにも、重いストーリーに涙が出そうになりました。
本を読んで、涙することなんてほとんどありませんでしたが、イルゼが父親から性的虐待ともいえる、激しい仕打ちをうけ、家には帰らず三流絵描きたちの所を転々とし快楽のおもちゃにされ、おまけに「酒」や「ドラッグ」に手を染めてしまっている。
それでも、彼女は大人の社会に縛られることなく、気ままに生きている。
そんな、エピソードが次々に出で来るお話が、果してミュージカルになるのか、日本の社会にどれだけ受け入れられるのだろうと、初観劇の日がとても待ち遠しくなりました。

そして、その日がやってきた。
劇場に入ると、普段とは違う雰囲気で、劇場のスタッフはいつも制服姿で入り口に立っていますが、今回は「春のめざめ」のTシャツ姿。めったにないことです。
客席に入ると、自由劇場の狭い空間の中に、建物の内とも外ともとれる不思議なセットが・・・・。
とても目を引く舞台装置がお出迎えしてくれました。
いざ、本編が始まると、トリハダがたち、体が動かなくなってしまい、「なんなの、これ・・・って。我々大人ってこんなに愚かだったの・・・・」若手の俳優さん達のあまりに熱い歌と演技に驚嘆するのと同時に、胸が締めつけられるような思いにしばらく硬直してしまいました。
もう一つ、驚かされたのは若い俳優さん達のほかに二人のベテラン俳優さんに驚かされてしまった。
原作には、メルヒオールの両親やベンドラのお母さん、学校の先生などいろんな「大人」たちが出てきますが、舞台の中では「大人の男性、女性」と言うくくりだけで、衣装も変えず、舞台のセットも転換なしで、劇中何回もさまざまな役をコンバートしていくのを観て、「この俳優さんたち、すごい、どうやって切り換えているんだろう。」   
ベテランならではの、神業に終始驚かされっぱなしでした。
だいぶ、長々としゃべり続けましたが、衝撃の舞台であったことは確かです。

2009年7月4日土曜日

昭和三部作


6月に「李香蘭」、7月に「異国の丘」を観劇しました。
ミュージカルというと、やはり娯楽性が高く、「美女と野獣」や「ウィキッド」など、大掛かりな舞台装置と煌びやかな衣装といった視覚的にもハデさがあって、観終わったあと「楽しかった~」と言えるものがほとんどだと思います。
しかし、四季のオリジナルミュージカルの中でも昭和三部作は、けして楽しいと言えるものではありません。
「異国の丘」では、政治的な背景も強く、秀隆や愛玲達の背後にそれぞれの国家の存亡がかかっています。
また、「李香蘭」では、一見、軍国主義の日本と娯楽産業はベツ腹のように思えるけれど、

『運命にもてあそばれて、自分の道 見失った。迷いつつ、生きてきた 私の罪・・・』
 
李香蘭が上海軍事法廷のシーンで歌っているが、華やかな世界の中にも戦争の影が付きまとい、結果的に戦争に加担してしまうこととなった人生を悔やみ、大きな罪をおかしてしまったと切々と歌い上げている。
何回観ても、胸にぐっときます。
この秋には、「南十字星」も上演されます。
スケールの大きなミュージカルも良いですが、半世紀前の社会通念がどうだったのか・・・。
この三部作を通して「昭和」を勉強してみるのも良いと思います。 
 
次回は、最新作「春のめざめ」についてしゃべります。
 

2009年7月2日木曜日

それは、「コーラスライン」から始まった。



初めて、ブロク゛なるものを作ってみました。
日記を書くのはあまり好きではないけれど、日常の出来事や、大好きな劇団四季ミュージカルについて、 ちょこちょこ書いてきます。

まずは、劇団四季ミュージカルを最初に観た時のお話。
今から、29年ほど前のことです。
当時、高校一年生だった私は、学校帰りに同級生と二人で「コーラスライン」を観にいきました。
日本での初演が1979年ですので、私が観たのはその翌年1980年。 
当時は、ミュージカルと言うと、「大人の娯楽」で、高校生が劇場の前で開演を待っているなんてことは、ほとんどなくて「場違い」な所に来ちゃったようでした。ヘンに緊張しましたね。
周囲で待っている人たちは、今で言うセレブなOL(この頃は証券会社や銀行員)、お金もちっぼい奥様たち(医者や弁護士のご夫人系)ばかり・・・。
学生は、私達くらいで、 ドキドキしながら劇場に入ました。

そして、初めて生で観たミュージカルの感想はと言うと、とにかくものすごい衝撃的だった。
この日の夜は興奮して寝付けなかったことを覚えています。
「ミュージカルって、こんなに感動するもんなんだ」と思ったし、あの頃のアイドル達より全然カッコいいし。
おかげで今ではどっぷりです。
「コーラスライン」は、社会の厳しさも教えてくれますが、その時は辛く苦しくとも、後には幸せがやってくる。腐らず生きていけば何かしら楽しいことがある。
そんなところもあるような作品だと思います。

あれから、30年近くが経ち、今はスッカリおばさん街道まっしぐらですが、劇団四季ミュージカル好きは、ずっと続いています。
ここ数年の間は、ストレートプレイも観る様になり、芝居の良さも解ってきました。
ちょっと、まとまりのない文章になってきましたので、今日はここらへんでペンをおきます。
毎日は書かないとおもいますが、時々書き綴ります。