2010年9月28日火曜日

9/23(木)赤毛のアンとサウンド・オブ・ミュージック

19日にとんぼ返り遠征をしたとき、
すごく天気が良かったのに、
この日の東京は、雨・雨・雨・・・
自宅で、折りたたみの傘を紛失してしまったので、
やむなく、東京へ来てからコンビニでビニール傘を買って
観劇に行くことにしました。
ところが、買って3分で破損・・・
風にあおられ、傘の骨があっさりグニャ・・・[m:55]
今日一日壊れ傘ですごそうと思っていたけれど、
ほとんど使い物にならず、また1本ビニール傘を買うことにしました。

ツイテナイ・・・

まぁ、気を取り直して、
秋の観劇ツアーを楽しむことにしました。

**********************************************************
「赤毛のアン」

遠征初日の今日はまず、
「赤毛のアン」
この日もアンは香純ちゃん。
アンの観劇はこの後予定していないので最後。
結局はるちゃんアンには会えませんでした。
はるちゃんのアンは、いつか観たい。
そして、カスミンはやっぱり元気で、可愛いくって、好きです。
去年、春のめざめでみた、戸惑うような表情が多かったベンドラとは、全く正反対のアン役。
ニコニコと楽しそうに笑い、歌も透き通るようなクリアな声。
遠征直前、二日続けて残業をした後だったので、カスミンの笑顔はビタミン剤のごとく心身に効きました。
で、やっぱり日下マシューと木村マリラは、すごい。
今日も「日下節」は私たちの笑いと涙をさそってくれました。
「で・・、その、君のその、ズぅ骸骨はどうかね。」
「パぁっ、・・・ぱぁ(汗)」
何度観ても、何度聞いてもふき出しちゃう。
マシューが力なくイスにすわり、じっとアンを見つめ、
小刻みに震える右手をアンの頭にそっとあて、
語りかけるように歌う・・
♪♪
「私の大事な娘、アン・・・」

わかっていても涙出ちゃいます。
私にとって日下さんは、
「神様、仏様、日下様」です。
持っていたタオルハンカチは、涙と鼻水でしっとり。
このハンカチ、ソワレじゃ使えん・・
マチネは、笑いと涙の「赤毛のアン」に癒しをおぼえました。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

訂正デス。
前回のアン日記に、由衣さんのスローン夫人について書きましたが、
ちょっと違ってました。

ここまで極端ではなかったデス。

『アタマがパっくりも自分のオデコのあたりで両手で「パックリぃ[m:246]」
そこまでは良かった。
そのあと、その両手を自分の顔、ちょうど目の辺りまで一旦近づけて、・・
ビョ~んと引く
分かりにくいですね?[m:78]
よーするに、「メダマも飛び出たのヨ!」っぽい動きだったんです。』

「ビョーん」じゃなく、もっとソフトにやっていました。
由衣さんごめんなさい。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

******************************************************

「サウンド・オブ・ミュージック」

マチネ終了後、雨の中をグリーンゲイブルズからザルツブルグへ移動。
「サウンド・オブ・ミュージック」へ
今年、6月以来のSOMです。
沼尾マリア、村トラップ、初観!

沼尾マリア
可愛いし、軽やかです。
あの透明感のあるきれいなソプラノ、久々に聞いた。
子供たちをのせるのが上手い!
智恵さんのような、「母性」っぽさはないんですが、
その代わりに、すごく親しみやすいマリアでした。
テキパキしてて動きも良くって。
リーズルの上にもう一人いたお姉ちゃんのようです。
トラップ家の子供たちとすごくよく馴染んでいた。
ドレミの歌で、手を音階順に「ソ・ド・ラ・ファ・ミ・ド・レ!」とやるときの動き、早い。
それに、コミカルさはグリンダの時と同様に、面白い。
新米先生っぽくて、楽しかった。
ほかの二人のマリアにはない。
「沼尾色」のマリアは、気持ちがふわ~っとなりますね。

村トラップ大佐、
「カタブツの元海軍将校」というより、やさしい「足ながおじさん系」の大佐でした。
規則に厳しいお父さんにはどーしても見えない。
やさしいパパに見えるんですもの。
セリフを言っている声が響く響く。
劇場に共鳴します。
ただ、もう聞いたとたんに泣いてしまったのが、「エーデルワイス」。
あんな「エーデルワイス」聞いたことありません。
自然に涙がポロポロ出てきます。
そして耳にしっかり残るんです、村さんの「エーデルワイス」。
素晴らしい歌でした。
綜馬さんや芝さんの「エーデルワイス」も本当にステキです。
でも村さんのは別格。
みなさん、是非、村さんの「エーデルワイス」聞きに行って下さい。
素晴らしいデス。

修道院長の秋山さんも、素晴らしいです。
何回聞いても、心に響く・・。
秋山さんもすっかり修道院長のイメージが定着しました。
低く物静かに話す声は、本物の院長さまですね。

ちょっと違う話になっちゃいますが、
アイーダはアムネリスで始まりアムネリスで終わります。
SOMは、修道院長で始まり修道院長で終わる。
どちらも物語の中で主人公以上に重要な役柄です。
SOMも修道院長の目線で見ると、新たな発見があるかもしれません。

*************************************************************
この日は、泣くことが多いウルウルな舞台を2連で観たので、
頭の中もちょっとシットリしていました。
翌日金曜24日は、マチネに「キャッツ」、ソワレは「美女と野獣」、
土曜日25日は、マチネが「ライオンキング」ソワレが「55ステップスファイナル」
“ねこ科の動物鑑賞”。
キャッツは、もう何年も座っていなかった回転席での観劇。

次のキッャツ日記につづく・・・

2010年9月20日月曜日

赤毛のアン~Anne Of Green Gables~9月19日(日)マチネ・アンサンブル編

先ほど、メインキャストを取り上げた日記書きましたが、
たいしたコトも書けず、ただデラデラと長い日記でしたよね。
自分で、そう思います(汗)
ほんとに書き物って不得意です。

でも、がんばります。

アンサンブル編。

あっと、そうだ昨日・・(と言っても今朝といったほうがい)
准一郎ギルバートと山西ダイアナのコトが書けずに閉めちゃったので、まず、そこから・・・

★ギルバート・ブライス/斉藤准一郎くん★

55ステップスで、洋ちゃん&准ちゃんツインズは度々目にしていたけれど、2人ともダンスが上手い。
准ちゃんのギルバートって、今までに中で一番好きかもしれません。
鈴木綜馬さん、その後は田邊君、有賀君と続いてます。
一番シックリ来ました。
爽やかさ、いたずらっ子のわりにいい子。
また准ちゃんのの笑顔がすごく心地よかった。
洋ちゃんはACLのマイク役で観て歌も聞いたことあったけれど、
まともに准ちゃんの歌声を聞いたのも初めて。
流石に双子ちゃん。私の耳には同じ声に聞こえます。
でも、准ちゃんギルバート見てたら、なんだか心がほわっと温かくなった気がしました。
すごく好感度いいギルバートでした。
こういう子ってクラスの人気者なんだよね。
まさにそんな感じ。

★ダイアナ・バリー/山西里奈ちゃん★

初見の人でした。
もっとキンキンする声の人かと思ったら、
柔らかい声質で、すごく聞きやすい。
やさしい声してて、私好み。
プログラム見たら里奈ちゃん四季へ入って若干3年目。
カスミンと1年違いです。
ちょっとまじめすぎるかな?っと思ったけど、
若手の俳優さんは、どんどん変化していくので
まだまだこれから先を期待したいです。
里奈ちゃん頑張って!

★若手とベテランが融合したアンサンブル陣★

今回のアンでは、ずいぶん若い俳優さんが出ています。
今年、研究所入りしたばかりと言う、ジョシー役の吉良淑乃ちゃんとか、最近、エルコスやマンマで知名度が上がりつつある鈴木智之君とか、フレッシュな四季俳優さんがいました。
ジョシーの淑乃ちゃんって、パッチリした大きな目が可愛い。
ピコとか似合いそうな感じ。

そんなフレッシュな若手と一緒に、ピリっと一味を加えるようなベテラン勢に、中野今日子さん(レイチェル・リンドや夫人)、鈴木周さん(フィリップス先生)、佐藤夏木さん(マクファーソン夫人)、ラフィキ役で御馴染みの金原美喜さん(ブルーエット夫人)とか、色鮮やかなベテランアンサンブルです。
さらに、原田真理さん(スペンサー夫人&パイ夫人)に久しぶりの四季舞台に立つ、横山幸江さん(バリー夫人)。
横山さんは、過去何回か四季の舞台で観てますが、
優しいお顔立ちと、深みのある声は変わらずだった。
懐かしい・・。

あれ?そういえば、
佐藤夏木さんと、原田真理さんて何か似てました。
2人が並んで舞台上に出てる時、あやうく間違えそうになった。[m:78]
今回原田さんがスペンサー夫人役なんですけど、以前は夏木さんがやってたのを観た事あったから、印象に残っていたのかもしれません。
でも、何となく雰囲気が似てます。
そう、思ったの私だけ・・・ですね。

今回の赤毛のアンは、見所がたくさんです。
タイプの違う2人の若手が演じる新しいアン、
四季の舞台には欠かすことの出来ない2人の名優、
物語を一層楽しくさせ、盛り上げるてくれるベテランアンサンブル陣、
いつも温かくやさしく癒しを与えてくれる四季一美しいメゾソプラノなど、観て聞いて、一緒に笑って楽しめる赤毛のアン。
まだ観てない人は、今すぐ自由劇場へGO!です。
そこには、グリーンゲイブルズの爽やかなそよ風が吹き、
アンの楽しげな笑い声が聞こえますよ。
是非、アンに会いに行ってみて下さい。

赤毛のアン~Anne Of Green Gables~9月19日(日)マチネ・メインキャスト編

小雨がパラパラと肌寒さを感じる19日日曜の札幌の朝。
すごく寒いという感じではなかったですが、
羽織るものが手放せなくなる季節の始まりです。
そんな、雨模様の札幌から、まだ夏の名残のある東京へひとッ飛び。
「赤毛のアン」を観るため、とんぼ返り遠征をしてまいりましタ。
半月前の9月上旬に来た時は、かなりの残暑で汗だくだったのに、
だいぶ過ごしやすさを感じる東京の空でした。

開幕してから、2週間が経った「赤毛のアン」。
どーしても観たいくって(4日後の遠征でアンを観る事になっているのにも関わらず、)ガマンできず、とんぼ返り遠征をすることとなった。
(無謀・・・)

観劇の感想をどこから書こうかと、帰りの飛行機の中でいろいろと考えながら乗っていましたが、全てを一つにまとめるには私の文才がドボしいしので、「メインキャスト編」と「アンサンブル編」の2つに分割してまとめることにします。
とりあえず「メインキャスト編」

(なまら長いっス)

その前に・・・
私、オハズカシイことに原作を全く読んだことがナイ。
なにしろ、モンゴメリーよりもコナン・ドイルばかり読んでいる、みんなと違う子供だったんです。
「赤毛のアン」との出会いは、1995年札幌JRシアターで上演されたアンが、生涯最初のアンとの出会いでした。
ただ、アンに関する知識ゼロだった当時の私の助けになったのが、いがらしゆみこさんの「キャンディ・キャンディ」。
キャンディとアンはよく似た境遇だったので、少し参考になった。
原作を読んでいれば・・・と今頃になって悔やむところでありんス。(汗)

なんか、前置き長くなった、すんまそん・・
ココからちゃんと書きます。



★アン・シャーリー/林 香純ちゃん★

私の行った19日から、香純ちゃん(以下、カスミン)はアンデビュー。
はるちゃんだろうナと予想をして自由劇場に入ったら、
「アン・シャーリー 林 香純」

ワタシ的に、「おっ!」

今回のアン、
はるちゃんアンとカスミンのアンどっちがきても良いと思っていたので、期待度はどちらのアンも高い。
はるちゃんアンを観てないので、想像、憶測でしかないけど、たぶん・・です。
はるちゃんのアンは「正統派」アンのように思われます。
孤児院でも、規律や言いつけはキチンと守る、お利巧なアンっぽいのでは・・(憶測で喋ってスイマセン)
それに対し、カスミンのアンは「天然素材」のアンではないだろうか??
今日、カスミンのアンを観ていてそう感じました。
おそらく、対照的なアンではないかな・・
カスミンのアンは終始、初々しくって小気味よいテンポで、サラサラとして「なんて気持ちのいいアンだろう・・」と感じます。
日下マシューとの掛け合いも、ケッコウ笑わせてくれた。(笑)
マシューが、マリラのもとにアンを連れた来た時のカスミンのアンの表情が、なんとも可愛いというか、愛らしいというか、ニコ~っと満面の笑み。
マリラが、「どういうこと!?男の子をお願いしたのに。女の子なんて力仕事できないでしょ!!」とマシューに文句を言ってしまう。
その時のアンの表情は見る見る悲し~い顔になっていっちゃうのヨ。
カスミン、なかなか表情豊かデス。
リンドさんに、「器量で貰われてきたのではナイ!ことだけは確かだと思ったわ! あはははははっっ」

「!!ブチっ」

っと、キレる(カンシャクを起こす)あたりなんて、私の笑いのツボに入ってしまい、爆笑をこらえるのに必死でした(笑)
ほんと、アブナク大口あけて、笑いそうでした。
クイーンズ学園行きが決まった時、嬉し涙がカスミンの頬をぬらし、ちょっと、ググっと来た。(涙)
ラストのマシューやマリラとの会話などは、「純真なアン」らしさもすごく伝わってきましタ。
カスミンが、また一歩前へ踏み出したナと思った。
プロデビューしたての松坂大輔(現在、メジャーリーグ、レッドソックス)を思い出します。
当時の大物打者、清原やイチロー相手に、少しも動じることなくスバズバ直球投げて勝負するみたいに、日下さんや木村さんの大先輩に囲まれながらも、気負いや緊張を全く感じさせない。
たいした女優さんデス。
私にはそー見えました。


★ステイシー先生・スローン夫人/五東由衣さん★

ものすごぉ~く久しぶりに由衣さんのステイシー先生を観ました。
2002年の全国公演以来デスよ。
由衣さんの良いところがいっぱいですね、やっぱり。
暖かくって、優しい歌声、包み込むようなふわりとしたメゾソプラノ。
いつ聞いても、どんな歌聞いても、「癒し」を与えてくれます。
ステイシー先生のような先生、現代にいるのかな?
勉強の教材は、教室の外にもいっぱいあるよ。
お作法は学校で勉強するものではなく、「健全な体に、健全な魂があれば自然に出てくる。」
「学問」じゃなく、「日常」から身につけるコトなのです。
こんな風に、子供たちに話す広い心をもった先生、今の世の中にいてほしい、いやいるはずです。
由衣さん演じるステイシー先生の歯切れのイイひと言ひと言が、アンや周りの子どもたちを引き付けます。
こんな先生、上司、なかなか出会えないですね。
それに、由衣さんの存在自体もカスミンや若手の俳優陣を生き生きとさせてくれます。
そして、思わずブっと噴出しそうになった一コマ。

これはステイシー先生ではなく、前半のスローン夫人役の時、由衣さんのアクションに噴出しそうになった。
ギルバートの「ニンジン!」に激怒したアンが石版でギルバートをボコっとやってしまい、その「出来事」が段々と、ワイドショーのネタのごとくであっという間にでかくなる。
その話題で持ちきりの夫人ボランティアの奥様方が、あーだこーだと、
ワーワー騒いでいるシーンでした。
A4サイズくらいだった石版が気が付けば、5倍くらいの石版になり、
「叩かれて石版が砕けた」が「おっきいな板で叩いたら、ギルバートの頭から血が!」さらに、「アタマが真っ二つ!ノウミソか見えた!!!」
ご夫人方特有の「ウワサ話三段活用」である。
「膨らみすぎだって・・」

その三段活用で膨らんだ「事件」を由衣さん演じるスローン夫人どーやって、説明したか・・。
アタマを叩かれ、パックリわれたって聞いたわ!それにアタマの中が見えたんですってよ」
この辺りの身振り手振りは、今までに赤毛のアンを見た人ならご記憶でしょう。
みんな、オーバーアクションです。
以前のアンでは、佐和由梨サン(当時は店員ルシラ役)がすんごいアクションでした。(笑えました。)
スローン夫人、大きな板を両手でおーきく作る。
アタマがパっくりも自分のオデコのあたりで両手で「パックリぃ[m:246]」
そこまでは良かった。
そのあと、その両手を自分の顔、ちょうど目の辺りまで一旦近づけて、
ビョぉ~んと引く・・
分かりにくいですね?(汗)
よーするに、「メダマも飛び出たのヨ!」っぽい動きだったんです。
あの動きには私も参りましタ。
「おわっ(笑)」
「ちょっと、スローンさんそれひどすぎ・・(笑)」
面白い由衣さんの一コマについつい笑わされました。


★★日下武史さんと木村不時子さん★★

もうこの2人は、舞台に出てきただけで、空気が変わります。
四季には欠かせない名優のお2人。
木村さんのマリラは、とても厳しく、厳格なマリラ像をクッキリと表現されています。
マリラは厳格なクリスチャンのようなので、信仰心や規律を重んじ、アンに対してもキツく叱ったり「学芸会なんてバカげてる」なってことも言っちゃったり・・
でも、マリラがずっと1人でいるそのエピソードをマシューによって明かされたとき、本来のマリラがどんな人なのかすぅと見えてくる。
最後のシーンで木村さんのマリラがアンとのやり取り、アンがマリラの型を優しく覆う瞬間、ふぅと穏やかな顔になります。
堅すぎるくらいガチガチの人生を送ってきたマリラ、
ずっと昔に忘れていた「愛すること」が、ここで蘇ってくる。
最後のあのシーンは涙なしでは語れないです。
もう、ボロボロ泣いた。(涙・涙・涙)

そして、なんと言っても日下さんデス。
もう、何も言えません。
次から次へとポンポン喋るアンに、
「あの・・は、いや、そ・・・の、????」
口数の少ないマシュー役の日下さん、私たち観客は不思議な日下オーラに包まれ、あの独特な世界へ引き込まれて行きます。
「それ・・・が、その・・あれが、なにおして、その、イヤ、いいじゃないかっ。」
オタオタと話すマシュー。
「日下節」と言うんでしょうか。
私の真後ろのオバチャンに大ウケ。
「ぱぁ、パっ、パァっ、パっ・・パパ[m:57]」

「パリの香水?品切れなんです[m:72]」

「いやいや、パフスリーブだよ」と、最後まで言われず、
「ぱしゅ、ぱしゅふりーズっ」
(笑)
後方で、親子で観ていたと思われる観客がドっと沸いた。

ラストシーンでは、また違う「日下節」が、自由劇場にいた全ての観客の涙を誘う。
「全部のロマンを無くすんじゃないよ。ほんの少し残しておくんだ・・」
ダム決壊です。
堤防を越えて溢れ出る涙・・・。
私だけではなく、あちらこちらから、ズズっ~。
たまらない、言葉。
女性がニガテで無口なマシューが、ポツリポツリとアンに語りかけますが、日下さんマシューのひと言ひと言が私たちの胸をグっとつかみ、観客全員日下さんに釘付け。

私みたいなアマチョロい人間が、日下さんのコトを分かったように話しちゃって、
日下さん、すいません。メンナサイ。
人間としてもまだまだ甘い私が日下さんのようなすごい俳優さんのことを軽々しく話すものではないけれど、「日下さんの魂に揺さぶられました」と言う事をお話したかったんです。
日下さん、木村さん、
お2人の役者魂には、本当に感銘します。
すばらしいデス・・。

今週、また東京へ言ってアンを観ますが、
伸び伸びと元気なカスミンと心に癒しを与える由衣さんの歌を聞きたい。
そして、日下さん木村さん、
もう一度、お2人の「職人技」とも言える演技を堪能しようと思います。

准一郎ギルバートや、山西ダイアナのことも書きたかったけど、
この日記が満タンになったので、次のアンサンブル編に入れます。
必ず。

2010年9月14日火曜日

コーラスラインのお稽古 




全国公演で、こんなに豪華なメンバー。

すごい、

チャミさんがザック、
樋口さんもいる。
そして、岩崎君もいる。。

岩崎君、初めてやる役に必死の形相。。

いっぱいいっぱい・・・

がんばって!

2010年9月5日日曜日

アイーダ 9月4日(土)ソワレ 千秋楽の1個まえ

4日の土曜日も、またアイーダ行ってきました。

東京アイーダは、最後の観劇でしたので、
心に焼きつけておこうと、しっかりと観て来ました。
驚いたこと一つ。
一回ごとに江畑アイーダが成長しています。
江畑アイーダは、昨日初観したばかりですが、ガンガン「気」が伝わってきます。
ご本人も気合が入っているのでしょう。
もの凄い、パワーでした。

気丈な反面、ラダメスの腕の中では、
頬を赤らめながら、ラダメスを見つめています。
可愛らしいアイーダ。
昨年、ウィキッド東京公演の楽も江畑さんが最後を飾ってくれましたが、二作品続けて楽をつとめるなんて・・。
それも、大先輩たちから引継ぎ、その重責はたいへんなものだと思う。
でも、それを堂々とやってのけるところは、「タダ者ではない。」ことが良くわかります。
すごい人です。

今日は、一場面一場面胸に焼き付けようと、私もいつも以上に真剣に観てた。

1幕、
「ローブのダンス」

アンサンブルの歌やダンスも、それまで以上のヌビア魂を感じ、アイーダの気迫にも圧倒されそうでした。

「神が愛するヌビア」
アイーダの中でとにかく好きな曲。
あのゴスペル調の音楽は何度聞いてもかっこいい。
ヌビアへの愛国心と忠誠心は、どんなことがあろうと変わることはない。
何があろうと、守り続ける・・
この歌の中には、エジプトに捕虜として捕らえられたヌビア人達の望郷の念と、平和を願う意味がこめられていて胸を打たれる曲です。
私はすごく大好き。
1幕目は、この2曲が出てくるシーンで、ほぼ放心状態でした。

2幕、

ネヘブカが、アイーダの身代わりになって行く所で、涙があふれ、舞台が霞んでしまった・・。

アムネリスの「真実をみた」で、歌っているほのかさん以上に感極まり、またも涙がこぼしてしまった私・・。

ゾーザーに刺され、アイーダの腕の中で息絶えるメレブ。
たまらず・・・

最後まで、顔がしょっぱかった・・

しばらくアイーダが観れないのかと思うと淋しさがこみ上げてきちゃいます。


カーテンコール。

鳴り止まない拍手と歓声。
舞台上の俳優さんたちみんな、
満面の笑顔。
何度も、歓声にこたえてくれました。

終演後、ホルスの目の描かれた緞帳に両手を合わせ、
「イシス神よ、必ずや再演を・・」と、
神頼みをし、とても名残惜しかったが劇場を後にした。

アイーダほんとに大好きです。
しばらくは、観れないかもしれない・・・
でも、また私たちの前に帰ってきてくれることを願います。

アイーダ 9月3日(金)ソワレ

9月3日、楽まであとわずかとなったアイーダ観て来ました。
やっぱり、この舞台大好きデス。
明日のマチネで終わっちゃうということもあってか、
昨日はいつも以上に、観ているときの感情移入が強かった気がします。
それに、アイーダ観ているときは、いろんなことを想像しながら観ているので、頭の中がエジプトとヌビアでいっぱい。

「エジプトの砂の下」の二人を、アムネリスは死者を守護するイシス神のごとく守り続け、生涯一人を貫いたのでは?とか、

アイーダの身代わりになったネヘブカ、
処刑の場で「ニセモノ」だと言う事がわからなかったのかな?

アイーダ以外に捕虜となったヌビア人女性たちは、おでことか頬にイレズミみたいなメイクしてます。あれって、何かを区別するための印じゃないのかな?
古代の歴史で、体にイレズミするのって、未婚・既婚の区別とか、成人した証とか、そういう意味だったりすることがあるので、「あのイレズミの意味ってナンダ?」とか、
(アイーダイベントでそのイレズミのコト話題にあったのかな??イベントには、行けてないのでいまだにナゾなんです。)
アモナスロがヌビアへ逃げることができたあと、いったいどうしたんだろう。
とにかく、いろんなこといっぱい考えながら観ています。
このアイーダで私にとって収穫があったのは、
アイーダ・ラダメス・アムネリスの3人、
福井さんはラダメスで結局登場しなかったけど、それ以外の俳優さん阿久津さん、金田さん、渡辺さん全てを観れたこと。
同じく、アイーダでは智恵さん登場しなかったですが、濱田さん、樋口さん、秋さん、そして江畑さんを観れた。
アムネリスに関しては、東京公演でキャスティングされた女優さん全部のアムネリスを観れた。
五東由衣さん、金平真弥さん、光川愛さん、鈴木ほのかさん。
「よりたくさんの俳優さんを観たい」といつも思っているので、こんなにいっぱいいろんな俳優さんをアイーダ1本の中で観れて幸せでした。
去年の10月から7回東京遠征して、これだけいっぱい観れるなんて、当に、大収穫です。

ただ、ちょっと寂しいなと思ったこともあった。
今年6月の遠征のとき、席に座って振り向くと、自分より後ろの座席の赤い背もたれがいくつも見えた事。
こんなに、素晴らしい舞台なのにどうしてなんだろう・・
俳優さんもストーリーもすごく良質なのに・・・。
今はじめて言葉にしましたが、6月は悲しかった。
でも、終わりに近づくころになって盛り上がるなんて、違和感感じます。

***************************************************

昨日のアイーダはものすごい熱気につつまれ、イキが良くてまだ初々しさがある江畑アイーダに観客は惜しみない拍手をしていました。
まだとこかにあどけなさを感じましたが、恐るべし江畑アイーダ。
歌唱力は、濱田アイーダを超えそうなパワーと情熱。
まだ、誕生したばかりのアイーダなのに、完成度がかなり高い。
オドロキです。
渡辺ラダメス、
アイーダを見つめるとき、ゾーザーを睨み付けるとき、
それぞれの場面で気持ちの揺らぎや、ゾーザーとの間の確執が、
渡辺ラダメスの眼から、すごく良く読み取れた。

ほのかアムネリス、
ラストのせりふ、
「お父様、お願いがあります。」

「あなた(父)の後継者は、この私。その私が要求しているのです。」

「イシスの神の娘、その命令である。」

だんだんと語気を強め、メリハリのついた台詞まわし。
それに、ほのかさんの絶妙な表現力が加わり、胸が締め付けられそうでした。

ほんとに、あと1回で終わっちゃうなんて本当にもったいない。
こんなに、名残惜しいという気持ちも久しく無い・・。

それに、解けなかったナゾもいっぱい。

まだまだ、ナイル川に船を浮かべていたかったナ。

2010年9月3日金曜日

AIDA(アイーダ)

平成22年9月5日(日)で、アイーダ東京公演が終わります。

個人的には、すごく思い入れが強いミュージカルなので、
48時間後に楽が来ちゃうことがとても寂しいデス。
エジプトの歴史が好きな私にとって、背景も登場人物の人間性もどれも興味深い。



お互いに、愛してはいけないと「迷いつつ」惹かれあうアイーダとラダメス。

人生、最良の時となるはずの日に「真実をみた」アムネリス。
愛していると信じていたラダメスの心が、唯一信頼を寄せていたアイーダであったことを知る・・。



家族を殺され囚われの身となり、エジプト人ラダメスの下で忠実に働くメレブ。
ヌビア人としての誇りとアイーダに対する忠誠心も強く、我が身を盾にしてアイーダと国を守ろうとしたネヘブカ。
しかし、この2人は、祖国「神が愛するヌビア」の地を踏むことなくナイルの露と消えてしまう・・・。

胸が痛くなるほどの物語「アイーダ」
終わって欲しくありません。

切ないけれど壮大なラブストーリーに、まだまだ浸っていたかったな。

でも、私は信じてます。

『イシスの神の娘』アムネリスによって
また、再び「愛の物語」が蘇ることを・・・

歓び 悲しみ 苦しみ越えて

今こそ 2人を 包むのは 愛・・・