2010年5月24日月曜日

サウンド・オブ・ミュージック

先週の22日と23日の土日、
1泊2日で東京遠征しました。


22日は、
春のめざめ(マチネ)
アイーダ(ソワレ)
23日は、
サウンド・オブ・ミュージック(マチネ)
それぞれ、異なる感動を充分味わってきました。
その、「サウンド・オブ・ミュージック」の
初レポ。


開演前に、東京のプロ友とちょっとだけ会うことができ、
いろいろとお話をしました。
その時、「SOMは泣けた。始ってすぐ、(涙)になるから、タオル握っておいた方がいいヨ。」と
お言葉をいただきました。

で、
タオルハンカチ握って観劇。







持ってて良かった。
感動の連続で、顔グチョグチョでした。


この日はベストポジションからの観劇。
劇場に入るまでチケッチケットを全く確認していなかったので、
行ってビックリ。
前から3列目で真ん中。
オケ、間近でしょ!
リチャード・ロジャースの名曲を生で聞ける。
それも、かなり間近で。
なんて幸せなんだろう。

いつものようにプログラムを買い、オケの音あわせを聞きながらプログラムを読みふけっていました。
サウンド・オブ・ミュージックのプログラムには、
「家族で楽しむサウンド・オブ・ミュージック」というファミリーページがあった。

あらすじ、大きめの文字にふりがな。
登場人物、可愛いイラストで紹介。
オーストリアはどんな国か、国の形、面積、国旗なとで解説。
ドレミの歌の歌詞もある。
解りやすくって良いですね。

ところで、本編ですが・・・
ストーリーは、あまりにも有名なので言うまでもないでしょう。
あえて、細かい部分は書かないことにします。
メインキャストの俳優さんと物語の一部分を織り交ぜながら
簡単にレポします。

物語りの始まりは、教会の鐘の音の中、蝋燭を手にシスター達がしずしずと舞台上に現れ、
すばらしい賛美歌を聞かせてくれます。
真ん中で歌っている修道院長役の秋山知子さん、
雰囲気といい、声の響きといい、言うことありません。
私のダム(涙腺)は、前日(春のめざめとアイーダの観劇で)から緩んでいるため、
ここで早くもヒビが入ってしまった。
映画で観た修道院長さまより、存在感があるように思えます。
セリフを言うと時の声は低く静ですが、ハリがあってよく響きます。
役柄のせいもありますが、慈愛のこもったしゃべり方です。
もしかしたら、今後、「修道院長」と言えば「秋山さん」と言われるようになるかも知れません。

名物「ドレミの歌」は、
やっぱり、「サウンド・オブ・ミュージック」で歌われるのが一番ですね。
マリアは、歌うことを禁じられたトラップ家の子供たちに、「歌うことはたのしいのよ」と、
やさしくにこやかに教えていました。
智恵さんマリアは、ママの腕の中みたいにあったかそうデス。
ドレミの歌を聞いた時、私のダムのヒビがさらに大きくなり、水(涙)がこぼれだし、
もはや決壊まで時間の問題でした。

大黒柱のトラップ大佐役が鈴木綜馬さん。
四季の外へでた綜馬さんの舞台をなかなか観ることが出来ず十数年が経っていました。
札幌での美女と野獣(ビースト)以来です。
あの美声は何度聞いても胸に響きますね。
たまりません。
トラップ大佐役は綜馬さんにピッタリだと思う。
適任です。
最後までナチスに屈することなく祖国オーストリアを愛し家族を護ったトラップ大佐。
人間的にも立派ですし、理想の父とも言える。
規律と秩序に厳しいトラップ大佐が、マリアの存在でずいぶん変わっていきます。
子供たちがマリアに教わった歌を伯爵夫人に歌のプレゼントをするシーンがあるんですが、
子供たちの歌声を聞きはっとする。
そんな姿を見た子供たちが、父親のもとへ駆け寄り、トラップ大佐は両手で子供たちを抱き寄せる・・・。
なんとも言えないシーンでした。





ダム崩落(ボロ泣き)です。


トラップ一家が、本来の「家族」に戻った瞬間でした。

物語りの後半、音楽祭で歌われる「エーデルワイス」でも綜馬さんの美声が客席に染み渡ります。
歌っている途中、胸いっぱいになり、声がつまった父。
それを援護するかのように、子供たちとマリアが加わり歌いだすと、完全に崩壊したダムの水は、どんどん流れ出し、顔中大洪水でした。


そして、最後は修道院長の「すべての山へ登れ」で終わる。
シスターで始まりシスターで終わる。

カーテンコールでは、観客も一緒に「ドレミ」の大合唱。
握り締めたタオルハンカチは、最後まで大活躍でした。

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