2009年10月4日日曜日

リハーサル見学会に参加しました。
午前11時15分からリハーサルが始まるんですが、会場の準備が済むまで、15分くらいロピーで待つことになっていました。
ホールのドアのあたりに参加者たちは立っていたんですが、そこへ川地啓友さんが現れ、「今日は、ようこそお越しくださいました。これからリハーサルを皆さんに見学していただきますが・・・・・・・・・・」と、待っている間の15分間、舞台セットの話や、旅公演でのセットの「バラシ」のことなどをお話してくれました。
私たちが待っている間退屈しないように配慮してくれたんですね。
きっと。ありがたいです。

そして、準備が出来たので会場に入りました。
今回は、オペラハウスのバレエシーンと、コペンハーゲンの街のシーンを見せてくれました。
最初に、オペラハウスでの場面を男性パート女性パートに分けて、ダンスキャプテンの石野寛子さんが、ダンサー達に細い指示を出し、「あまり、背中をそりすぎないように」など、その都度、腕の伸ばし方や体の向きを指示していました。
歌の指導は、有賀君がやってました。
一通り、リハーサルが終わると、俳優さんたちは引き上げて行きました。

そこへ、さっき「前座」をしてくれた川地さんが来て、アンデルセンについて舞台のお話をしてくれたあと、参加している(150人くらいいたかな)お客さんに「みなさん、何かご質問、聞いてみたいことありませんか?」と問いかけられると、みんな何を聞いたらいいか解らなのか、緊張のせいなのかカチンカチン。
地方公演では、めったに観れないリハーサルだから、みんなドキドキしてたんだと思います。
でも何人かから質問があったので、川地さんは、ひつとひとつ丁寧に答えてくれました。
私も、この機会に聞いてみようと思いましたので、手をあげて聞いてみました。

この作品の中で川地さんは、校長先生と船長さん、そしてラースのお父さんと3つの役を演じ分けているので、こんなことを聞いてみました。
『1人で複数の役を演じていらっしゃいますが、アンデルセンの中では、校長先生とか、船長さんとか、鮮やかにそれぞれの役に転換されるのでどうやっているのかなと思うんですけど、役のきりかえはどうやっているんですか?』 と難しいこと聞いちゃいました。
参加者の中に子供がたくさんいたので、質問したあと「シマッタ、もっと簡単な話にすればヨカッタ・・・」なと思いました。
でも、いろいろとお話してくれました。
川地さんのお話では、外見から見てそれと解るやり方よりも、その役の「スタンス」になることが重要とのことです。
校長先生ならば、実際に学校で生徒を前にしているのと同じように、父親なら、子供といるときのようになど、その役の職業や性格などを考えながら、ひとつひとつの役になることがとても大事だということです。
『その都度、その役のスタンスになるっていうことなんだよ。』
へんなコト聞いちゃったけど、すごく細かく説明してくれて、俳優さんという職業って、台詞や歌ダンスなど見えてるものだけではなく、内側も大切なものなんだと思いました。
すごくいい話を聞けたような気がします。

東京では、いろんなイベントがあるけれど、地方の公演で直接俳優さんにいろんなこと聞けるって、とても貴重です。
時間は30分くらいしかないけど、とても良い時間を過ごせました。

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