2010年3月4日木曜日

ホントに好きなんです。

エジプト史。
ホントに好きなんです。
現在、道立近代美術館で開催中の、『吉村作治の新発見! エジプト展』に行ってきました。
平日の午後だから、混んではいないと思ったらケッコウな人。
まあ、それでもゆっくり回れました。
「アイーダ」に関する物も、ありましたよ。





アイーダ観た人は、お分かりかと思いますが真ん中の「目」。
「ホルスの目」です。(この写真以下全て、買ってきた絵葉書です。)
これは、お墓の中に入れた副葬品の一部で、「ヘヌウトタウイ王妃の銘板」。
この王妃のミイラの中にあったそうです。
大きく見えますが、ハガキよりも小さい。
ですが、キンピカ。
銘板には、王妃の名前とウジャトの目(ホルスの目)、両サイドに死者の内臓を護る4人の神が、2人づつ向かい合ってマス。
ミイラ・・・なんであんなモン作るんだろ・・・
死んだ人の臓器を取り出し、一個一個専用のツボに入れ(胃とか腎臓とか専用のツボがあるんだって。)、体はナトロン(塩)漬けにして水分を飛ばし乾燥させて包帯でグルグル巻きにする。
気持ちワリイよ。
古代エジプトの人には、「再生・復活」の理念があり、人が死んでもカラダを残しておけば、あの世から戻ってきた時にまた使えるといった発想があったようです。
すごい発想・・・
紀元前の人間は、すんごいコトを考えていたもんデス。
驚き。

見ての通りニャンコです。
これもアイーダを観た人は、「猫? そーいえば・・・!」
アムネリスがかぶっている、あのデカイ帽子の上に・・・猫。
そうです。もうお解かりですね。
あのシーンです。
しかしこのニャンコ、ただのニャンコじゃございません。
神様なんです。
「バステト女神」と言います。
「慈悲深い神」、愛と音楽、ダンスの女神。やさしくて母性面の守護神として人々に愛されたとのこと。
妊婦さんや出産を守護する神さまでもあったそうです。
さらに、「お洒落の象徴」でもあったらしく、猫の像にネックレスや装飾品をつけて奉っていたんだってサ。
バステトの語源?て言うか意味は「女性」という意味だそうです。
猫って、なんとなく女性的よネ。
なんで、アムネリスの頭の上にニャンコが乗っかってるか・・・
なんとなーく読めてきました。


コレってなに?
頭にツノ?
丸いのはナンナンダ?
アイーダには、「物」としては出てきませんが、アムネリスのセリフに、
『我こそは イシスの神の娘。その命令である』
そう、これが「イシス女神」です。
とても小さな像なんですヨ。
今日買ってきた図録にもで出るんですが、高さが15㎝もありません。
ちっちゃいでしょ?
翼を掲げオシリス神(イシスの夫であり弟、邪神セトに惨殺されてしまった。)を守護するイシス女神を表していて、2つの雌牛角に挟まれた太陽円盤を戴く冠をかぶってマス。
イシスは、「死者の守護神」、「死者を来世で復活させる」神さまだったので、エジプトの王族や貴族のお墓の壁画なんかに描いてあるみたい。
展示物の中に、墓地の壁画写真があって、そこにイシスが描かれていました。

アムネリスは、『イシスの神の娘』

イシスは、「死者を来世で復活させる神さま」

古代エジブトの理念は「再生・復活」

アイーダって、すんごく奥が深~い。
壮大な物語なんだワ。
今さらながら、そう思った。
私のエジプト好き、アイーダ好きがどれほどか、お解かりいただけたと思いマス。

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