2010年6月29日火曜日

アイーダ~観れば観るほど切なさが増す~(6月26日ソワレ)

この日は、どーもジメっと感が強いなと思ったら、
やっぱり、雨パラパラ降ってきました。

アイーダ土曜ソワレ行ってきました。
観劇後は1日中ずっと心はエジプトのまんまでございました。

「醒め」ないうちに、エジプト旅行記を書きます。

★秋夢子さん・アイーダ

何度観ても、何を観ても、きれいな人です。本当に。
物語の冒頭、舞台に出てきた時、口元に笑みをうかべてます。
お綺麗です。
一ヶ月まえに秋アイーダを初観した時よりも数倍、アイーダが秋さんの体に染み付いてきている感じします。
歌唱力に関しては全く言うこと無し。
濱田さんのように、破壊力はないものの、
よどみのない、煌びやかな声は、秋アイーダでなければ聞けません。
秋さんのアイーダには、清らかさ、清潔さ、さらに知的な感じもする。
アイーダが、ラダメスを愛し始めたときの心の揺らぎとか、自分のせいでネヘブカやメレブが次々と逝ってしまい、その自責の念にかられていたりするときなんかの、秋アイーダの横顔、本当に苦悩の表情してます。
ラストは、あの大きくてキリリとした瞳から、大粒の涙をこぼしながら、「迷いつつ」歌ってました。
きれいな涙でした・・・。

★鈴木ほのかさん・アムネリス

オチャラケキャラ度は、ほのかさんが一番。
それに、アムネリス役の中で、一番ポップに「お洒落は私の切り札」を歌ってます。
ポップスは、ほのかさん上手い!
冒頭の「愛の物語~勝利ほほえむ」なんかも、ほのか節を聞かせてくれます。

最後の法廷シーンですけど、最後通告をするまだの間に言葉の語気がだんだん強くなります。
1.「お父様、【お願い】があります。」
父であるファラオに、何とか2人を「共に」裁いてもらえないかと頼んでます。
その次・・・

アムネリスがファラオの体が毒に蝕まれて余命がないこと、この後、エジプトを次の世代に託さなくてはならないこと、それは自分であると公の場でハッキリと言った時、

2.「その私が【要求】しているんです。」
かなり強い口調です。
そして最後・・・
あの名台詞・・・・・・

3.「裏切り者をエジプトの砂の下に埋めよ・・共に。そしてまたひとつの墓の中に・・・。イシスの神の娘、その【命令】である。」

そう長くないシーンの中でアムネリスの心情がだんだん変化します。
ほのかさんは、辛くてたまらない心の中を言葉にメリハリをはっきりつけてセリフ言ってるので、感情表現が豊かに見えました。
五東さんは、最後まで凛として表情を崩さず、気持ちをグっと抑えたアムネリスですが、ほのかさんは抑えきれない感情をハッキリ表に出してます。
それと、最後通告を言う前から、ほのかさんの頬には涙が流れてました。(思わずもらい泣きしちっゃた。)

★渡辺 正さん・ラダメス

私、昨日と今日2夜連続でアイーダ観たけど、渡辺さんのラダメスがこんなに男くさくなってたなんて気がつかなかった。
将軍という言葉があんまり似合わない人。
でも、心のやさしさとか、親しみやすさがあって、すごい好きなラダメスです。
金曜と、土曜の2漣チャンで観て、え!?って思うくらい男クサがもろに現れてて、さらに好き度が上がった。
最初にアイーダと出会ったときのギラギラしていやらしい目つきとか、アイーダのことが気になりだした時「儚い喜び」のあたりとか、人間的で、動揺している様子がクッキリとしてきてます。
渡辺さんのラダメスが、こんな風に思えたの初めて。
入り込みやすくて、くどくないラダメスと思っていたけど、今回観た渡辺さんのラダメスに「男」を感じた・・・
すごい良かった。
惚れなおしました。


アイーダはあと2ヶ月ちょっとで終わってしまう。
こんなに切ないラブストーリー、まだ観に行ってない人いたら、今のうちに是非観に行ってほしい。
私は、毎回泣かされてます。



本当にステキな舞台です。

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