2011年3月26日土曜日

蝦夷のライオンキング(2011.3.26、プレビュー公演) 感動の舞台

引き続き、蝦夷のライオンキング
ブログサポーターレポをお届けいたします。

ライオンキングと言えば、客席に入るとまず、目を引くのが不思議な模様(象形文字みたいな)の緞帳。
これだけは、ネタばれ、お許し下さい。
東京の春劇場の緞帳柄と少し違っているようでした。
ほとんど同じように見えましたが、柄が大きめのような気がします。

この緞帳を目にすると、急に心臓がドキドキしてきます。

舞台両サイドには、パーカッション。
今日は上手は女性、下手は男性がパーカッションを務めていました。

さてさて、本題に入りましょう。
だし、明日が初日ですので、ストーリーや舞台演出については、一切触れません。
どんなものかは、見てのオタノシミ!

もう、メインキャストの一部については、四季のHPでも公開済ですが、
注目すべきは、アイーダのラダメス、美女と野獣のビーストに続き、ライオンキングのムファサと、ディズニーシリーズのグランドスラム達成となった、福井昌一さんです。
北海道四季劇場の杮落とし作品「エビータ」でペロン大佐を威風堂々と演じきり、そのどっしりした存在感を観客に魅せてくれました。
今回の舞台では、主人公シンバの父、ムファサ役。
その風格たるもの、ペロン同様、どっしりとして、強い王そのものと言った感じです。
いつも思うのですが、福井ボイスはボリュームが大きいので、歌うと体にどーんと響いてきます。
ところが、ムファサ役の福井ボイス、とてもソフトで温かさのある優しい声。
ちょっと聞いた事がありません。
「お前の中にいる」は、涙がでるほど感動的でした。
内田ムファサも、温かみのある歌声で個人的には大好きですが、こんなムファサ観たことも聞いたこともありません。
そして、ムファサの「勇敢は軽率とは違うんだぞ」と言う名セリフ。
とても胸にぐっと来る。
シンバに対する深い愛情表現が、福井ムファサの厳しさの中に、低く優しい語り口調が印象的でした。

そして、ナラ役小松加奈ちゃん。
彼女の底知れぬ力強さは、いったいどこから出てくるのだろう・・・
一昨年の夏、東京で初めて加奈ちゃんのナラを観た時、「すごい人がいるもんだ、この道産子はタダもんじゃない。」と、堂々とした姿に、「本物」を感じました。
歌の上手さは、若手の中でもトップクラスだと思います。
「シャドウ・ランド」は、聞いていても難しそうな曲。
この曲を、キッチリ歌いきっています。
以前、江畑ナラの堂々した歌いっぷりを聞いてましたが、加奈ちゃんナラはそれ以来、久々にパワーを感じました。
すごいです。加奈ちゃん。

渋谷スカー。
もうこの方、何でもやっちゃえます。
引き出しいくつあるんでしょう???
個性的なビブラートがきいた声、不思議な存在感・・
私達、北海道の四季ファンにとっても、JRシアター時代から
よく知る俳優さんなので、懐かしくもあり、期待度もあります。
渋谷さん、あの独特な声なので、スカーの言うセリフのひと言ひと言が、イヤラし~く聞こえます。
それが、キャラクターの個性とピッタり合うので、観てるとホントに嫌な感じ。(渋谷さんがイヤな感じって意味じゃないですよ、念のため・・)


池田ティモンと川辺プンバァ。
今回の北海道ライオンキングで、何よりも私達ファンの話題でもあった
ご当地なまりのティモンとフンバァ。
ライオンキングの上演が決まったころから、地元のファンの間では、ずっと話題に上っていました。
江戸弁、関西弁、名古屋弁、博多弁。
私は、東京のライオンキングしか観た事がないので、他の都市でのティモンとプンバァがどうだったのかは分かりません。
すが、今日、北海道弁のティモンとプンバァを観た印象・・・
本当に、シンバがド田舎まで旅をしたと言う感じがしました(笑)
池田ティモンが繰り出す北海道弁、観客に大ウケ。
また、テンポのいい台詞回しなので、面白い。
川辺プンバァは、やわらかめの北海道弁。
ポンポン喋る池田ティモンとゆったりめの川辺プンバァのバランスが、バッチリです。
どんな訛りを連発したかは、劇場に行ってみて下さい。
本気で笑転げます。
江戸弁では、笑転げるほどのセリフじゃなかったはずなのに、
ここでは、かなり笑えるひと言になっています。
「ハクナ・マタタ」が北海道弁のオンパレードですよ。
それにある食べ物の北海道弁も出てきます。
これもネタばれになっちゃうけど、お許し下さい。
東京で観た人は知っていると思いますが、ザズーの「炭鉱節」。
ある場面でちょっとだけ歌います。
この歌が北海道ではよく聞く「○○○○」に差し替えられておりました。
ヒント・・「夏」です。
これ以上は、カンベンして下さい。
喉まで、出かかってますが言えません。


ヤングシンバとヤングナラ
今日は、久礼悠介くんと中川梨来ちゃんと言う二人のが子シンバ子ナラでした。
この子達もたいしたものですね。
少しは緊張しているのかな?と思ってましたが、イエイエ、全く動じずでした。
大舞台にも、堂々として元気よく、そして可愛くシンバとナラを演じています。
これからも大いに期待したいです。


長々と、お話してしまいました。
そろそろ筆を置こうと思います。
いつものことですが、乱文で申し訳アリマセン。

おつき合いいただきどーもでしタ。


**********************************************************

明日から始まるライオンキング。

物語の中には、親子の繋がり、生きて行く事の難しさ、大自然への感謝の念、様々な背景が1本の作品の中に詰め込まれており、奥が深いミュージカルでもあります。
1幕後半に、峡谷の中でヌーが大暴走を起こすシーンがありますが、
今このタイミングでこのシーンを見ているといろいろと脳裏をよぎるものがあります。
2幕では、シンバが歌う「終わりなき夜」やメインテーマ曲でもある「サークル・オブ・ライフ」には、勇気と希望、そして、前を向いて進むコトを、いつものライオンキング以上に強く感じました。
この1ヶ月、日本中が傷つき、落ち込んでいますが、この舞台を見ていると、下ばかり向いてはいられない、上を向いて進まなくてはと言う気持ちになってきます。
時間はかかると思うけど、


生命はめぐる サークル・オブ・ライフ

の中で、私達は生きているんです。





ライオンキングは、なんてすばらしいミュージカルだろう。
今日は、いつもよりも大きな感動を心に感じました。

0 件のコメント:

コメントを投稿