2009年12月2日水曜日

ウエストサイドストーリーのプログラム

私のお部屋に本棚があります。
CDやらDVDやらビデオやらギッチリ。
限界に近い状態になってきおります。
その本棚にキチキチに詰まっている「冊子」があります。
今までに観た四季作品のプログラムがズラリと並んでいて、作品の種類ごとに分けて並べてあります・・・・。がっ、もう入りません。
場所をあけるには、いらない本などを処分しなくてはなりません。
今日、キチキチに並んだ四季プログラムを眺めていてふと「ウエストサイドストーリー」のプログラムに眼がとまり、引っ張り出して読んでいました。
この「ウエストサイドストーリー」いつごろのものかと言いますと、1983年に劇団四季創立30周年記念公演として全国公演をした時のものと、1986年の全国公演のもの。
1983年・・・・・・26年も前。
懐かしい人達がたくさんいて、ついつい読みふけってしまいました。
面白いことに、83年当時のプログラムも86年の物もそうですが、最近の四季のプログラムと比べると、「読む」ところよりも「見る」ところが圧倒的に多く、ほとんどが舞台写真。
それも、大写しの写真がイッパイです。
おまけに、プログラムのサイズが、変にでかい。
83年版はアニタ(前田美波里さん)がドーンと半ページ大写し。
86年のプログラム、これもヘンなサイズで、今の四季プログラムとほぼ同じ位の厚さ(ページ数)があるのに、活字がある「読む」ページが、キャスト・スタッフ紹介ページを含めなんと8ページほど。
このころって読み物としてよりも見るものとしてのプログラムだったようですね。

で、86年版を見ていたら、安倍寧さんがこのミュージカルについてこんなコト言っていました。

『「ウエストサイド物語」が永遠の生命力を保ち得ているのは、根本的に青春の神話だからだ。
この世に、青春があるかぎり、若者たちが情熱の火を燃やし続けるかぎり、このミュージカルは、世界のあらゆる国々で繰り返し上演されることであろう。』

確かに、ウエストサイドストーリーには、未だ衰えることのない熱い息吹きを感じます。

人種の違いで、「いがみ合う」ジェットとシャーク。その「いがみ合い」に巻き込まれながらも、惹かれあうトニーとマリア。
その「いがみ合い」が結果的にトニーとマリアを引き裂いてしまう。
なんとも重たいミュージカルです。
でも、このミュージカルには、いつの時代も消えることのない情熱があるから、観に行っちゃうんだよな~。
夢、憧れ、理想、偏見、差別、貧困。
ウエストサイドストーリーには、これら全てが網羅され、私たちの心に様々な感動を残します。

今年も残すところあと1カ月。
私の心も仕事の疲れからか磨耗が激しい。
冬の寒い季節に、ウエストサイドストーリーで、磨り減った心に情熱をとりもどしたい・・・。

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