2009年12月24日木曜日

年忘れ四季ツアー2日目

今日も気持ちの良い天気です。
遠征2日目は、「アイーダ」(マチネ)を観劇です。
観劇の手引きとしてエジプト関連の本まで持参してきちゃっいました。
『古代エジプトを知る事典』(吉村作治著)
この本は、ずっと前に買った本ですがまだ完読してないんです。
中身は、いろんなテーマごとに書かれているので、途中からでも読めます。
昨日、移動中の機内で「奴隷」についての部分を読んだんですが、古代エジプトでは法的に「奴隷」として位置づけられた存在ではなかったようです。
中王国時代における奴隷は、「王の従者」として王家ばかりでなく高位の神官や役人にも『所有』されるようになったと書かれていました。
奴隷として連れてこられた人々は、農産物の収穫や高官達の身の回りの世話も含め、家屋内のすべてに従事する人達であったみたいです。
単純に「奴隷」と聞くと土木作業系の力仕事を強制的にやらされているイメージがありますが、(ムチでバチバチたたかれてるのを想像しませんか?)そうでもなかったんですね。
まぁ確かに、無理やり連れて来られてるから、「強制労働」ではないとは、言い切れませんけどね。
アイーダの中でメレブというラダメス付きの召使が出てきますけど、彼はヌビアから連れてこられた戦争捕虜で、王宮で仕事をしている。
奴隷ではあるが、働く環境はさほど劣悪じゃない。
極端にヒドイ扱いは受けてないんだね。
エジプトの歴史も段々と解明されてきてます。
エジプト人にボコボコにされ辛い労働させられていると思っていた奴隷は、実はエジプト国内の公共事業や農業など従事していたらしいということが解ってきたみたいです。
ちゃんと給料を支給され、住居まで与えられていたらしい。
その証拠に、当時そういう人達の住んでいた「集合住宅」の跡が発掘されています。
なんと、労働者達の出勤記録まで残ってるみたいです。
現代のタイムカードや出勤簿・有給休暇簿に相当するものが、イギリスの大英博物館にあり、名前や休んだ日、休んだ理由などがキチンと書かれているそうです。
身内の冠婚葬祭で有給を取ったとか、ケガや病気のため休んだとか書いてあるみたいです。思わず笑ってしまったのが、ある人の休暇理由が「二日酔のため」と届け出た人までいたらしいです。
二日酔いで仕事休めたんだね。(笑)
私達なら、「風邪」って言いたいけど、当時の人は正直だね。
古代エジプトの面白い歴史です。

今日のアイーダもエジプトの歴史を踏まえながらてじっくり観劇しようと思います。

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