2010年3月1日月曜日

エビータ観劇日記

27日(土)エビータ マチネ


今回のエビータは、自由劇場。
何もかも、近かった。
抜群の臨場感。
こんなエビータ初めてでした。

マガルディ(渋谷智也さん)

最近の渋谷さんと言えば、「人間になりたか猫」のタドベリが定着しつつあるけど、マガルディも忘れちゃいけない。
実にいろんなことが出来ちゃう俳優さんですね。
スカー(ライオンキング)、ネミエール(美女と野獣)、アル(コーラスライン)、ザングラー(クレイジー・フォー・ユー)などなど。
エビータでは、マガルディのほかにペロンもやれちゃう。
ペロン役の渋さんを観た事がありますが、個人的にはマガルディの方が好きです。
どちらも「渋谷カラー」が面白いくらい出ています。
でもマガルディの渋谷さんは、面白い。
最初の酒場でのシーン。
マガルディと一緒に「プエノスアイレスに行きたい。」と、せがむエバに対して、なんとも困った表情をする。
「都会を甘く見ちゃいけない」と、突き放そうとするが、余計エバはせっついてくる。
その時の表情がほんとうに「こいつ、本気かよ・・」って顔をしている。
あの時の雰囲気がリアルでした。
そして、渋谷さんの歌声がイイですね。
あの独特な高音域は、いつ聞いてもうなってしまう。

ペロン(金田俊秀さん)
去年の10月にアイーダを観た時、心がときめくほどのイケメンラダメスに感激してしまい、一瞬我を忘れそうになった。
今回のペロンでもときめいちゃうのか?
と思いきや、今回はときめかなかった。
ただ、あらめて金田さんの声量に驚いてしまった。
金田さんの声はほんとに良く通る声なので、劇場中に響き渡ります。
申し分のない上手さです。
金田さんがペロン役と知ったときは、正直ちょっと考えてしまった。
実際に観た印象としては、「大統領」というよりも「若(ワカ)」と言う感じでした。
しかし、見た目は「若」かもしれないけれど、どっしりとした風格があり威厳に満ちたその表情は、金田さんの持ち味なのかもしれない。
そんな金田をさんを観ていて、私の脳裏にふとこんなことが浮かんだ。
「金田さんの、オペラ座の怪人が観てみたい・・・」
ちょっと飛躍しすぎだろうか・・・

エビータ(秋 夢子さん)

最近、良く目にすることが多い女優さん。
ジェリーローラム(キャッツ)、愛蓮(李香蘭)リナ(南十字星)。
最近の四季の女優さんの中でも、一番と言っていいくらい美しくて柔らかな声の持ち主。
秋さんの歌声は心地よささえ感じます。
そして、エビータは、秋さんにとって大きな一歩になるような気がします。
大先輩、野村さん直伝のエビータ、それを見事に演じきっていました。
カサ・ロサーダでのシーン、しずしずとバルコニーへ向かい「共にいてアルゼンチーナ」を歌っている時の表情は、今までに観たことがない輝きに満ちあふれた微笑がありました。
とにかく「完璧」です。
歌の上手さ、表現力の豊かさ、どれをとってもすばらしい女優さんです。

今回のエビータは、いろんな意味で私の心に強く残りそうです。
今までにないくらい、胸にずしりときました。

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