2010年3月1日月曜日

早水さんのグリザベラ

2月26日(木)横浜キャッツ マチネ 

この日座った場所は、8列目で上手側(右側)。
マンカス(福井昌一さん)がよく見える位置です。
マチネだったので、おばちゃんごっそり。
この日のキャッツシアターは、平均年齢が高かった。
おばちゃんたち、開演前ガヤガヤで楽しそーにペチャクチャ。
しかし、猫屋敷にはおばちゃんたちをも黙らせてしまう空気があります。
なんなんだろう・・・。
「不思議な空気」がキャッツシアターに流れています。

そして、開演時間。
劇場内が真っ暗になり、オーバーチュアが流れる。
おばちやんたちのガヤガヤがすーっと静になる。
ただ、静になったのでは無く「不思議にな空気」に包まれ言葉をなくしたよう・・・。

今回は、グリザベラ(早水小夜子さん)に注目してみた。
五反田キャッツで観たてから2年くらいが経っていたので、ちょっと久しぶり。
私の一番好きな早水グリザベラ。
早水さんのグリザベラは、いつ観てもジ~ンときます。
どんなに毛づくろいをしても、つやの出ないボロボロの毛、しっぽ。
ふらふらと、今にも倒れそうになりながら他の猫たちの前を歩いて行く。
どうしようもないくらい、寂しげなグリザベラの横顔を観ていたら、こっちまで、寂しくなってきます。
早水さんのグリザベラは、なんとも独特の雰囲気です。
背中に哀愁を背負い、「ごらんよ 恥じらい 戸惑い・・・」と搾り出すように語る(歌う)その表情は、早水さんにしか出来ない表現のようです。
個人的には、グリザベラを演じている人の中で早水さんは最高だと思います。
そして、名曲「メモリー」をラストで歌うシーンは、とても印象的。
言葉にならない感動をおぼえます。
歌い終わった直後は、一瞬、静まり、ザーと波のように拍手がおきた。
何度観ても早水さんのグリザベラには、聞き入ってしまうし、魅入ってしまう。
早水さんは「S&D55ステップス」でも同じ「メモリー」を歌ってましたが、S&Dの時とは明らかに違う表現と歌い方は、早水さんならではの『演じ分け』なのだろう。
感銘するばかりだった。
また、横浜キャッツへ行く機会があれば、また早水グリザベラを堪能したい。

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