2010年3月17日水曜日

アイーダ観劇日記「どうしたらいい」ピラミッドの秘密

3月13日(土)、
また、行ってきちゃいました。
東京アイーダ。

行き過ぎデス・・・(汗)

今回も、ジィ~んときた。
いつもアムネリス目線で観てしまうので、最後には必ず涙がでちゃう。
でも今回は、先日見に行った古代エジプト展のことが頭にあったので、いつもよりも、面白く感じました。

今日は、2幕の冒頭、アムネリス(光川さん)、ラダメス(阿久津さん)、アイーダ(樋口さん)の3人がピラミッド、三角形の中で歌っている「どうしたらいい」にちょっと注目してみた。
ピラミッド、三角、3人の関係、つながり、結びつき・・・。
この3人、いわゆる「三角関係」。
三角関係というと、あまり良い印象はない。
取り合い、いがみ合い、罵り合い、それにツブシ合い。
全く、良いものは何一つない。
最悪・・・です。
でも、アイーダの中の三角関係は、そんなヒドイものではない。

アイーダは、ラダメスに惹かれています。
奴隷としてエジプトに連れてこられたアイーダは、ヌビアの王女であることを隠したままの状態で、苦しみながらラダメスへの愛が深まっていきます。
心の中の葛藤は、今にも弾けそうなんでしょう。
「どうしたらいい」という歌の中にも、その胸のうちが歌われてマス。

ラダメスは、アムネリスという許婚(いいなずけ)がいますが、アイーダと出会ってから「何かが変わった・・・」。
アムネリスとの結婚は、国家のため。
ラダメスの本意じゃない。
ファラオの次のリーダーとなるべく自分だがアイーダへの思いはどんどん深くなって行く。
ラダメスの心の葛藤も、痛いくらい解ります。

アムネリスは、愛してやまないラダメスが、自分からどんどん遠ざかっていくことへの不安、自分のことを親身になって理解してくれるアイーダとの友情、王女であることの重圧、様々な思いに胸が張り裂けそうになっている。
そんなアムネリスが歌う姿を観てると辛くてたまらない。

それぞれ、複雑な思いが交錯している、三角形。
アイーダでは、悪い意味の三角関係ではなく、むしろ3人は強い絆で結ばれていると思う。
アイーダ←→ラダメス←アムネリス←→アイーダ。
アムネリス→ラダメスだけが一方通行ですが、結果的に3つの点がつながります。
ぶつかったり、いがみ合ったりがない三角です。
こんな三角もあるんだなと「今さら」だけど思った。
ピラミッドの不思議な魔力なんでしょうか・・・。

「どうしたらいい」の曲は、およそ4分弱。
その中に、3人それぞれの深い思いがぎっしりと詰まり、このミュージカルの聞かせどころの一つ。
胸に染みる歌です。

物語の最後は、アムネリスが一人ぼっちになってしまいます。

一人になったアムネリスは、どういう日々を送ったんだろう・・・。
愛するもの全てを失った後、どう生きていったんだろう。

これだけは、永遠に解明できない謎なのかもしれない。

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