2010年3月17日水曜日

クレイジー・フォー・ユー観劇日記 初観のポリーとザングラー

3月13日(土)マチネ
クレイジー・フォー・ユー。

初観の2人に大きな期待をして劇場へ行きました。
その2人とは、ポリー役の木村花代さんと、ザングラーさん役の志村要さん。

まずは、「自由劇場の怪人」と称される志村さんから。

ストレートプレイでは、「鹿鳴館」の飛田天骨や、「ハムレット」のクローディアス、「アルデールまたは聖女」の将軍など、シブい役どころを重量感たっぷりに演じている『役者』ということばがぴったりの俳優さん。
最近では、「春のめざめ」で、父親・牧師・教師らの異なるキャラクターを一つの作品の中でみごとに演じ分け、プロの離れ技に感銘をうけたばかり。
その、志村さんがザングラーさんをやったらどーなるんだろうと、ずっと思い続け、先週の土曜日にやっと観れた。
その感想は・・・
「上手い!」と、やっぱりウナってしまった。
重厚さのないコミカルな役どころも、とても良い感じ。
ボビー(加藤敬二さん)との掛け合いもテンポがあって、笑いが止まらない。
2人のザングラーさんが、バーで朝まで飲み明かすところなんかは、劇場中が笑いの渦。
この場面、2人ともベロンベロンに酔っ払っているのでお互いを認識できていません。
(想像してください。酔っ払っているモン同士の会話・・・。)
このときの志村ザングラーのヘベレケぶりに、私は、肩を揺らしながら吹き出してしまった。(爆)
そして、上手い。
お客さんは、名人「志村ワールド」にすっかり引き込まれたようでした。
ここまで、楽しませてくれる志村さんは、やっぱり『役者』。
百戦錬磨の舞台俳優さん、その守備範囲の広さを感じます。

もう一人、注目していた人、
久しぶりにポリーをやる木村花代さん。
昨年、「美女と野獣(京都)」で芯が強くてしっかり者のベル、「異国の丘」では、太平洋戦争のさなか、国家の存亡を背負いながら九重秀隆と将来を約束するが悲劇的な最期をとげる愛鈴には、涙がとまりませんでした。
そんな、清楚な部分が多かった木村さんが、明るくて気さくで男勝りなポリーを演じている姿は、とても清々しくて可愛らしかった。
こんなに、可愛いポリーは初めて。
それに、ガーシュウィンの曲をとても優しく軽やかに歌っていました。
ガーシュウィンメロディを心をこめて歌っている花代ちゃんポリーは、今までとは違う輝きを放っていて、キラキラしていました。
それに「ヘン顔」する花代ちゃんも可愛いもんです。
さらに、こんなに軽快に踊っている花代ちゃんも久しぶりです。
清楚で優しいイメージの女優さんですが、少々男勝りだが気立てが良く、キビキビとしたポリーの役も似合っています。

本当は、あと2、3回この舞台を観たかったけど、ちょっと無理・・・。
また東京での公演があれば観に来たい。

今週で、東京公演は終わっちゃう・・・。
全国公演をしてほしいです。

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