2010年3月27日土曜日

SONG&DANCE 55Steps仙台公演 観劇日記(チョットはまとも編)

昨日は、ほんとーに壊れまくった1日でした。
S&Dの余韻が一晩たっても醒めず、朝っぱらから変。
今日も、壊れたまま、劇場へ向かった。
今日はマチソワのダブルヘッダー。
マチネ、ソワレとも観劇後は・・・
案の定・・・イカれた。
しかし、今日は何とか気持ちを落ち着けて、ちょっとはまともに日記を書こうと思う。
できるかドーかは、わかんないですよ。

それでは・・・
SONG&DANCE 55Stepsでは、四季のレパートリーの中から、40曲近くが使われている。
その幾つかをピックアップしてまとめてみました。
幕があき、オーヴァーチュアの直後のナンバー、「ようこそ劇場へ」「アプローズ」の2曲は、ブロードウェイミュージカル『アプローズ』から抜粋されたもの。
四季のレパートリーの中でもかなり古いもの。
25、6年前、一度だけ観たことがあります。
どんな作品だったかと言うと、簡単に言えば、「コーラスライン」がスターの後ろで踊るダンサー達の人生ドラマならば、「アプローズ」は、頂点を極めた大女優が、徐々に若い女優にその座を奪われていくと言うようなお話。(なんせ、たったの一回だけしか観てないし、プログラムを引っ張り出さないとほとんど忘れてマス。)
その厳しい舞台の世界を、SONG&DANCEの冒頭に使っています。
「アプローズ」と言う曲は、もともとスタンダードなジャズみたいな感じの音楽ですが、S&Dではなんともダイナミックなダンスナンバーにアレンジされて、幕が開いたとたん、ノッケからドカンと迫力満点のダンス。
最初の一発で簡単に、夢の世界に引っ張り込まれます。

ガツンと一発食らったあと、今、東京で公演中の『アイーダ』から、「愛の物語」と「勝利めざして」が続く。
どちらもエルトン・ジョンが書き下ろした曲。
「愛の物語」は本編アイーダでは、冒頭、アムネリスが、時空を越えた物語りの始まりを、語りかけるように歌いだします。
「アイーダ」では、ストーリーの要になる曲です。
S&Dでは、ちょっと趣が違います。
これから観にいくという方、見所の1つですよ。
そして、この曲2曲を歌っているのが、織笠里佳子さん。
ステキな歌を披露してくれます。
「愛の物語」はすぅっと静に歌いだすんですが、次の「勝利めざして」とくっついてます。
その、曲の切れ目、曲調が変わります。
この部分、織笠さんの歌声にビビっ!と来ますよ。
織笠さんは、原曲のイメージを大切にしているような感じがします。
どの場面でも、本来の舞台で使われている曲のイメージを忠実に表現している気がしますね。
それに、ABBAの「手をすり抜けて」(マンマ・ミーア!)や「メモリー」(キャッツ)と言った、名曲を捌くのがウマい。
すばらしい方です。

次は、後半に出てくる曲からも幾つか抜粋。
まずは、四季のオリジナル作品には、欠かすことの出来ない三木たかしさんが書き下ろした名曲の中から、「夢を配る」(夢から醒めた夢)と「祖国」(南十字星)の2つを。
「夢醒め」で歌っているこの「夢を配る」、本編では、夢の配達人が歌っています。ピコを夢の世界へ誘うように歌います。
ところが、今回のS&Dでは、ちっょと面白い演出をしてます。
もともと、男性ボーカル(配達人)が歌っている曲を、女性ボーカルの歌い出しで始まり、徐々に男女のコーラスになります。
それも、ここの場面のダンスが面白い。
ボブ・フォッシーを意識した、加藤敬二さん独特のフリ。
ユニークです。
もう1つの三木ナンバー「祖国」。
昭和三部作の1つ「南十字星」の中の名曲です。
歌っているのは、渡辺正さん。
渡辺さんと言うと、マンマのサムや最近ではアイーダのでラダメス役で登場してます。
渡辺さんは、初めて三木作品を歌ってます。
マンマもアイーダもポップス調の曲ばかり。
ABBAにエルトン・ジョン。
ポップス系を多く歌ってきた渡辺さんが、三木たかしさんの曲をしっとりと歌ってくれてます。
ここも、イイとこですよ。

最後に、ロイドウェバー作品の中から1つ2つ。
まず、『エビータ』で歌われる「ブエノスアレス」。
この曲は、主人公のエバが田舎町から大都会へ憧れを求めて旅立つシーンで使われています。
この曲を、金平真弥さんが実にかっこよく歌うんです。
一見すると、パンチの効いた声が出るようには見えない方(金平さん、ゴメン!)なんですが・・・
ナント、ナント『七色の歌声』の持ち主。
パンチの効いたポップな歌い方、優しく語り掛けるような歌い方、軽やかで弾むような爽やかな歌い方。
何でも、いけてしまう。
「ブエノスアイレス」を歌う金平さんは本編のエバよりも元気がいい。
それに、けっこう力強くて聞き応えがある。
若手の筆頭と言ってもいいかもしれません。

あと1つ、『オペラ座の怪人』の名曲、「ミュージック・オブ・ザ・ナイト」。
村さんが、ファントムの雰囲気たっぷりに聞かせてくれます。
なんと言ったって、ファントムご当人。
とにかくうっとりしちゃいます。
この場面では、名曲を歌う村さんと綺麗なバレエシーンの融合を観ることが出来ます。
観ている観客は誰もが、村さんの歌に吸い込まれて行ってます。
その歌を背景に、四季ではすっかりリーダー的存在になってきた岩崎晋也くんと、NBAバレエ出身の斉藤恵美子さんの2人が、なんとも言えない美しいバレエを魅せてくれてます。
2人ともバレエに関しては、いわゆるプロフェッショナル。
岩崎君と言うと、ミストフェリーズ。
そして、アンデルセンでのニールス。
踊っている時の岩崎君は、「水を得た魚」。
優雅さ、繊細さ、美しさ、どれもピカイチ。
最近は、「表現者」としての成長も見て取れる。
彼の進化はいったいどこまで行くんだろう。
そして、斉藤さんは、お綺麗です。
バレエに長く身を置いていた人はホントに表情豊か。
斉藤さんは、とても優雅で気品のあるバレエを踊ります。
S&D、後半の見所ですね。

本当は、もっといろんなことを書きたかったけれど、
昨日の今日である。
まだ、ちっょとアタマがおかしい。
昨日よりは、だいぶ「まとも」かと思いますが、
とりとめも無く続きそうだし、また、夜になって気が飛びそうになってきたので、ココでやめときます。
それでは、みなさん オヤスミなさい。

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